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エアコン工事で世界を救うブログ

エアコン工事あれこれ話

できない奴は黙ってろ!の巻

投稿日:

お久しぶりです。株式会社クアトロテクノサービスの清です。
数カ月ぶりの更新になってしまいました。ごめんなさいm(_ _)m

エアコン取り付け工事業界の最初の繁忙期である、引越しシーズンがやってきますね。
ご存じない方にご説明しますと・・・3月4月は人の移動(引っ越し)が1年で最も多くなる時期です。理由はそれぞれですが主に「転勤」「進学」「卒業」などですかね。

俗に言う「新生活」が始まるわけですが、新生活に合わせてエアコンを新規で購入される方も多いのではないでしょうか?その中でも特に多いのが新築一戸建てへの引っ越しに伴うエアコン工事。今日は新築一戸建てで新生活を始める方、新築一戸建てにエアコン工事を考えている方に是非読んでいただきたい内容でいきます。(特に都市部に多い建売3階建て住宅)

ここ最近で異常に増えているお問い合わせ内容をご紹介します。

新築一戸建ての3階建て住宅です、3階に室内機を設置して1階の地面に室外機を設置したいと思っています。引っ越し屋さんに依頼したエアコン工事ですが、先日職人さんが見に来られた時にこんな事を言っていました。「配管が長くなってエアコンが壊れてしまう・エアコンが効かなくなる、だからやめたほうがいい」これは本当でしょうか?ちなみに我が家のエアコンはダイキンの2018年モデルです
お客様
都内の3階建て売り住宅です、3階の寝室に室内機を設置して地面に室外機設置を希望しています。先日量販店の事前下見がありましたが「敷地が狭くてハシゴが立てられないから設置工事はできません。室内機の取り付け場所を変更して隣の部屋のベランダに室外機を設置するのであれば取付可能です」と言われてしまい困っています。ベランダがそこしかなく洗濯物を干すのに室外機が邪魔になりそうで・・・。
お客様
インターネットの掲示板や質問箱等でもよく見られる内容ですね。果たしてそれって真実なのでしょうか?

結論から言うと『全部デタラメです!!』騙されないでください。それを聞いたときは何となく信じ込んでしまうかもしれませんが、少し自分で調べるとそれが口から出まかせのデタラメということが分かるはずです。

単純に来た業者が「面倒くさいな~」って思ってたり、「こんな現場やりたくないな~」って思ってたり、「どうやってキャンセルさせようかな?」って思って出た言わば「逃げ口上」なのです。

Arcaion / Pixabay

その他、上記と似たような状況で使われる驚愕の逃げ口上も合わせてご紹介します。
悪い営業
「エアコンの配管は血管のようなものです、長くなればなるほど工事は大変です。タイトロープを渡るようなものです。」
悪い工事業者
「窓から身を乗り出してやれば工事できますよ。ハシゴを使わないのでその分安くできますよ。」
できない工事会社
「ハシゴが届かないから床ギリギリのところに穴あけしてそこから配管を出しましょう。」
悪い営業
「ご希望されてる箇所(エアコン専用コンセントがある場所)には設置できないからコンセントを延長してこっちに取り付けましょう。(変な位置)」
悪い営業
「将来の入れ替えのことを考慮してクローゼットの中を経由してこっちに取り付けしましょう。」
悪い工事業者
「お隣さんの庭からハシゴを立てて工事しましょう。ちょうど花が植えてある辺りですね。」
悪い工事業者
「お隣さんの家の壁が近いので工事できますよ、お隣さんの家の壁にお尻と背中をくっつければ安全です。」
できない工事会社
「ハシゴを立てることができないからダクトカバー(化粧カバー)はできませんね、テープ巻きだったら工事できます。」

などなど、バリエーション豊かな言い訳じみたもっともらしい台詞が沢山ありますね!

これ、ぜ~んぶ嘘です!!適当なこと言ってるだけですからね。騙されないでください。
中でも一番悪質なのは『配管が長くなるからエアコンが壊れる・効かなくなる』です。昭和60年代のエアコンだったら確かに長い配管には対応していない機種がほとんどでしたが、平成ももう終わる現代では逆に多くのエアコンが「3階に対応しています」(メーカーとモデルにより)。いつの時代の知識なんでしょうか?

そんな感じで、出鱈目な理由をでっち上げて出鱈目なエアコン取り付け工事を行うデマ業者、出鱈目な理由でお客様を怖がらせるだけ怖がらせてエアコン取り付け工事自体をキャンセルさせてしまうエセ業者、もっともらしい理由をとってつけてお客様ファーストを掲げる偽善業者、エアコン工事業界は暗黒時代に突入したようですね。何を信じて、何を疑えばいいのか?お客様は本当に分からないし混乱してしまうことと思います。

他社で上記のようなことを言われ、弊社に疑問を投げかけてくれるお客様には一人ひとり経験則を交えたご説明をして差し上げ、ご納得の上で工事のご依頼を頂戴します。最初から弊社へお問い合わせをしてくれたお客様とは異なり、まず最初に他社が植え付けた『間違い』をご放念いただくことから打ち合わせがスタートするので本当に大変です。だから今日のブログのタイトル『できない奴は黙ってろ!』ということになるわけです。(語気が下品ですみませんm(_ _)m)

それでは、ひとつひとつ間違いを簡単にですが訂正しつつツッコミをいれていきます。

「配管が長くなってエアコンが壊れてしまう・エアコンが効かなくなる、だからやめたほうがいい」

昭和の時代のエアコンと比較すると、最近のエアコンは優れた冷媒である「新冷媒(R32)」を採用し、技術の進歩でコンプレッサー(圧縮機)も性能がアップしています。多くのメーカーのエアコンは『有効配管長10m』で『有効高低差は9m』のものがほとんどです。3階建て住宅において、室内機を3階に設置して室外機を1階地面に設置した場合、配管長は概ね9m・高低差も9m程度なので3階に設置したからと言って壊れることはありません。性能が落ちることもありません。(空調メーカー技術部談)

単純に3階の工事(高所作業)が面倒だったり怖かったりする業者が取付工事をキャンセルさせるための免罪符のように使います。ご用心ください。

 

「室内機の取り付け場所を変更して隣の部屋のベランダに室外機を設置するのであれば取付可能です」

これは文章では少し解りにくいかもしれませんが、エアコンの専用コンセント(エアコンの設置想定位置)は、お部屋の間取りや向きなどを考慮して図面に記されていることが多いです。大工さんは図面を見て住宅を建てますので、「そこにエアコンを設置することを想定して」エアコン設置のための補強をしてくれることがあります。また、建物の構造上、そこにしか設置できない箇所が図面に記されている場合もあります。これは柱・梁・筋かい・まぐさなどをエアコン取り付け工事よって傷つけられないようにするための布石でもあります。基本的にはエアコンの室内機は図面の指示を基本とし、建物の躯体にダメージを与えないように工事するのが好ましいですよね。

この逃げ口上はベランダに室外機を設置した方が工事業者が楽だから出てくるものです。時間も手間も短縮できるので室内機と室外機を近い位置に設置しようとする工事業者によく見られるデタラメ理論ですね。

 

「エアコンの配管は血管のようなものです、長くなればなるほど工事は大変です。タイトロープを渡るようなものです。」

工事する職人の腕(力量)の問題です。長くなった分だけ最新の注意を払って施工すればいいだけの話です。高所が不安定で綱渡り(タイトロープ)というのであれば高所でも安全に確実に施工が行える環境を自ら作り出せばいいだけの話です。血管だ、綱渡りだ、などと変な比喩で言い訳をして詐欺師みたいな手口ですね。

 

「窓から身を乗り出してやれば工事できますよ。ハシゴを使わないのでその分安くできますよ。」

窓から身を乗り出せば工事できないこともありませんが非常に危険です。また、窓から身を乗り出して工事を行うということは片方の手で自分の体を支え、もう片方の手のみで工事を行うという事です。簡単に想像がつきますが、両手でも大変なエアコン取り付け工事を窓から身を乗り出した状態でなおかつ片手で行って正確な工事が行えるのでしょうか?あまりにも無責任な言葉ですね。窓から身を乗り出して・・・いつか落ちて怪我をするでしょう。せめてヘルメットは被ってくださいね。(高所作業用のヘルメットを)

 

「ハシゴが届かないから床ギリギリのところに穴あけしてそこから配管を出しましょう。」

これは量販店に多いようです。一般的に、工事業者の作業車に積んでいるハシゴは2階の高さまでしかカバーできません。(概ね6・7m)3階にエアコンを設置すると9mクラスのハシゴが必要になりますが、非常に高価なのと重量もあるので保有している業者は少ないのが現状です。
3階の居室の床スレスレの低い位置に穴を開け、そこから配管を取り出せば2階用のハシゴでもギリギリ手が届くのだそうで・・・。室内に配管を露出させなくてはなりませんし、配管が通る場所には家具を配置することができなくなり、非常に不便な設置方法です。こんなデタラメな施工方法を勧められたらすぐに拒否してください。本当に不便です。

 

「ご希望されてる箇所(エアコン専用コンセントがある場所)には設置できないからコンセントを延長してこっちに取り付けましょう。(変な位置)」

これもよく見聞きします。設置できない理由としては「ハシゴが立たない」「作業スペースが狭い」などなど、業者都合のものばかり。お客様のために努力しようという気持ちはないのでしょうか?「間取り的にここにつけた方が効率がいい」とか、本当に支離滅裂な理由で設置位置の変更を迫るケースがあるようです。注意してください。

 

「将来の入れ替えのことを考慮してクローゼットの中を経由してこっちに取り付けしましょう。」

これも上記と似たような理由ですね。高所作業ができないから苦し紛れに編み出した施工方法なのでしょう。「将来の事を考慮して」などというもっともらしい胡散臭い理由で無駄に室内配管・クローゼット経由を提案する業者がいるようですね。高所作業が得意な会社が少ないから将来エアコンの入れ替え時に業者を探すのが大変だから・・・というのがその業者の言い分のようです。
確かに高所作業に特化した業者は今の所少ないですが、日本の住宅事情を鑑みると「狭小地+3階建て」の住宅はどんどん増えていくと思います。それに応じて高所作業を得意とする業者も増えていくと思います。

 

「お隣さんの庭からハシゴを立てて工事しましょう。ちょうど花が植えてある辺りですね。」

「お隣さんの家の壁が近いので工事できますよ、お隣さんの家の壁にお尻と背中をくっつければ安全です。」

2つとも最悪ですね。隣近所のお付き合いが希薄になってしまった現代では通用しない工事の方法です。(悲しいことですが・・・) 一昔前であればお隣さんに一声かけて敷地をお借りしたりしたことも確かにありましたがこれは本当に危険です。多くのリスクを抱えています。
ハシゴの搬入出でお隣さんの家の壁や車などを傷つけてしまう、工具をぶつけて窓ガラスを割ってしまう、工具を落としてお隣さんの車に当たってしまう、お隣さんが大切にしていた植木鉢を割ってしまう、最初は敷地を貸すことを快諾してくれたのに突然「不法侵入だ」と怒り出してしまう、作業途中で敷地から追い出されてしまう、などなど本当に多くのリスクを抱えているのです。

お隣さんの建物との隙間が狭く、ハシゴに乗った状態だとお尻や背中が触れてしまうような設置環境がよくありますが。狭いのをいいことにお隣さんの壁に背中を押し付けて体を固定して工事を行うマナー違反。

お隣さんの物置やカーポートの屋根から脚立やハシゴを立てて工事を行うマナー違反。本当に多くのマナー違反業者を目にします。また、これらの業者はSNS(ツイッターやインスタグラム等)で、俺達はこんな感じでエアコン工事をやってま~す♪、お客さんのために命かけま~す♪と、全くと言っていいほど罪の意識がありません。とても危険です。

引っ越し早々お隣さんやご近所さんとトラブルは誰もが避けたいことだと思います。念願の新築一戸建てライフがご近所トラブルで始まるなんて本当に嫌なことですよね。

どうですか?冷静に考えると本当に支離滅裂な言い分だということが理解できるかと思います。

niekverlaan / Pixabay

ほんと、できないなら何も言わないでください

あらゆる高所難所でも100%施工を行ってきた私に言わせると。タイトルの通り。

「できない奴は黙ってろ!」

という気持ちになります。逃げたい一心で出た出鱈目な言い分をお客様に刷り込みお客様を困惑させる、本当に許しがたい行為です。

とは言っても、私も昔は大手量販店の下請け業者をやったり、テレビショッピングの下請け工事業者をやったり、下請け工事業者の気持ちは痛いほど分かります。限りある時間・限りある道具・限りある部材、色々と制限や制約がある中で様々な現場に対応しなければならないのですから少し手間のかかる現場は敬遠したくなる気持ちは理解できます。でも、できない・やりたくないのなら潔く「これはできません」と言って余計なことは言わず回れ右してください。確かにお客様には迷惑をかけてしまいますが、いずれにしても工事ができないのであれば余計なことは言わないのが一番です。本当にお願いします。余計なことは言わないでください。

 

クアトロテクノサービスならどんな高所難所でも100%対応!

私の会社、㈱クアトロテクノサービスなら、どんな高所難所でも必ず工事を行うことが可能です。嘘や誇張ではなく、文字通り『あらゆる高所難所でも施工可能です』、今まで日本全国からのSOSに対しての完工率は100%です。もちろん無事故です。

日本全国、高所でのエアコン工事が得意な業者さんは探せばそれなりに見つかります。業者により工事の方法は様々です。それぞれ長所短所がありますのでどこに依頼するかはお客様にご判断を委ねますが、弊社で行っている「高所作業」の特徴を以下に記載いたします。

  • 仮設足場は使用いたしません。(原則、ハシゴと産業用ロープで施工します)
  • お客様の敷地内のみで施工が可能です。(隣地からハシゴを立てることはありません)
  • ハシゴの固定等でお客様の建物に穴を開けたり傷をつけたりすることはありません。
  • 3階はもちろんのこと、4階でも5階でも、10階でも30階でも対応可能です。(ロープアクセス工事)
  • 元々が『施工品質重視』の経営方針なので高所でも確実な施工をお約束いたします。
  • 万が一の瑕疵に備え『工事保険』に加入しています。
  • 工事の保証は5年間です。(一般的な工事業者は1年間です)

 

 

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  • この記事を書いた人

yu-ki

当ブログの管理人の清 祐樹(せい ゆうき)です。 エアコン工事・ロープ高所作業の専門業者、株式会社クアトロテクノサービスの代表取締役社長です。

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