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エアコン工事あれこれ話

エアコン取り付けってどこに頼むのが正解?

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エアコン取り付け工事、どこに頼む?

『エアコン取り付け』『エアコン工事』と検索すると、近所の電気屋から全国ネットの大手業者など、非常に多くのエアコン工事業者が検索結果で表示されますが、そんな中からあなたにとって一番最適なエアコン工事業者の選び方を工事業者目線の鋭い切り口でアドバイスいたします。(独断と偏見も含まれています、最終的にはご自身で判断してください)

どのような工事依頼のパターンがあるのか?

まずはここからですね^^
私が知っている限りのエアコン工事の依頼のパターンを書き出していきます。そもそも工事の前にエアコン本体が必要ですからエアコン本体の購入方法別に分けてみました。既存のエアコンが壊れた(古くなった)時の入れ替え工事、引っ越しの際の移設工事は今回省かせていただきます。あくまで新規でエアコン工事を依頼する場合の依頼パターンです。量販店でエアコン本体を買い、そのまま量販店で取り付けまで依頼する。

  1. 量販店でエアコン本体のみを買い、工事業者は自分で見つける。
  2. インターネットで最安値のエアコン本体を買い、工事業者は自分で見つける。
  3. インターネット・テレビショッピング系でエアコン本体と工事を依頼する。
  4. 馴染みの電気屋さんにエアコン本体と工事を依頼する。
  5. エアコン工事専門業者にエアコン本体と工事を依頼する。
  6. (新築時の場合)工務店やハウスメーカーのオプション工事で依頼する。
  7. (引っ越しのタイミングの場合)引越し業者のオプション工事で依頼する。
  8. 自分で工事する。(おすすめしません)

ざっと挙げてみましたが概ねこんな感じになると思います。
もちろん組み合わせの違いで他のパターンもあるとは思いますが上記の9パターンで話を進めていきますね。

そもそもあなたがエアコン工事に求めるのは『工事の品質』なのか『安さ』なのか?

よく考えてください、たかがエアコンですがされどエアコンです。

あなたの大事なご自宅に穴を開けて設置しなければならない、言い換えれば傷が付くことを伴うエアコン工事ですから慎重にならなければならない問題です。

具体的に言いますと、室内機と室外機をつなぐ配管類を外に出すための配管穴は必須で、概ね直径75mmの穴が空きます(一戸建ての場合)。室内機を壁に固定するためには最低でも5本のネジ(アンカー)を使用するのでその穴も空きます(一戸建て・マンション共に)。

安易に考えてしまうと後々後悔することになりかねません。

基本的に『安さ』を売りにしているような会社はインスタント工事(手抜き工事)だと考えてください。
インターネットでよく目にする「一番安い業者を見つける」とか「最安値に挑戦中!」とか、それ系のサイトを見てみてください。安さばかり際立って、肝心な施工の内容が載っていないことがほとんどだと思います。画像があってもどこかで拾ってきたような画像だったり、拡大表示できなかったり、施工技術に自信がない証拠です。

じゃあ工事料金が高い所に依頼したらいいのね?!いやいや、そうとも限りません。大事なのは『費用対効果』(コストパフォーマンス)です。あなたが支払った金額に見合った施工内容で工事を行なってくれるのか?がキーポイントです。安いからコスパがいい!なんて考えはそもそも間違っているのでその考えは捨ててください。

安さが最重要!

という方は3番の『インターネットで最安値のエアコン本体を買い、工事業者は自分で見つける。』で安い工事業者をインターネットで見つけるのがトータル的に安く上がると思います。
でも安いのにはそれ相応のリスクがあるということを念頭に置いてください。エアコン本体を最安値で購入しようと思うと本体の延長保証が付かなかったり、アフタフォローが悪かったりします。そして、安い工事業者は安いので工事が雑で手抜きし放題、マナーもなってない、家の壁に傷を付けられた、などなど不安要素が非常に多く、それなりの覚悟が必要になります。もちろん中にも良い業者がいますけど、それはほんの一握りだと思ってください。相手が素人だと思って平気で手抜き工事を行う悪徳業者が多いです。

色々と面倒だからサクッと終わらせたい!

という方は1.4.5番で良いでしょう。量販店に出向いて販売員の人に希望の畳数を伝えれば適当なものを選定してくれます。

肝心なエアコンの設置はお店専属の業者が後日(時期によっては即日)設置工事に来てくれますからお手軽です。お店によって設置費用無料の場合と別途発生する場合がありますがトータルで考えると最終的にはだいたい同じ金額になるので自宅から近い量販店や行きやすい量販店で購入すると良いと思います。

工事に来る人間はお店専属と言っても下請け業者がほとんどです。〇〇量販店の社員、というわけではないのでご注意を。〇〇量販店の工事を請け負っている工事会社の社員だったりバイトだったり、下請け業者だったり孫受け業者だったりです。

>インターネットやテレビショッピングの場合も量販店とほぼ同じで、ご希望のエアコンを注文するだけです。電話やメールでオペレーターに設置工事の希望などを伝えるだけです。ですがその希望を100%叶えてくれるかというと叶えてくれないことが多いです。希望はあくまで希望で下請け業者に希望として伝えるだけでその希望を叶えるか叶えないかは工事業者の気分次第・腕次第です。

量販店・ネットショッピング・テレビショッピング系の下請け業者のレベルは千差万別です。当たりもあれば外れもある。その程度です。下請け業者は「1台工事していくら」というスタイルのことが多いので1日に多くのエアコンを付けた方が実入りが良いので施工品質や施工精度は関係ありません、とにかく早く付ければ良いのです。とりあえず工事してエアコンが機能すれば工事完了です。

下請けに支払われる1台あたりの単価が年々下がっていっているので職人は少しでも儲けを出さなければなりません。材料費をケチったり、工程を省いて時間短縮をしたり、俗にいう「手抜き工事」ですね。私自身、昔はそういう業界にいたことがありますので大袈裟な話ではなく事実として書いています。

馴染みの電気屋さんに依頼する場合は、上記の量販店・ネット系と少し違って、場合によっては自分の家の環境や状況を電気屋が理解している事があるので「全部お任せで!」なんて簡単に頼めることがありますね。昔からの馴染みの電気屋さん=家の中の電気周りを工事してもらっている。という関係ができあがっていれば非常にお手軽に工事をお願いすることができます。

過去に痛い目を見てるからしっかりと施工してほしい!

という方は2・3番がお薦めです。ご自分の目で施工業者を選び、納得の上で依頼するので安心です。自分で選ぶ、となると素人の方にとっては凄く難しい事のように感じてしまうかもしれません。ですが幸いなことに現代ではインターネットが普及しているので少し検索すればエアコン工事会社は沢山表示されます。

例えば「○○(住んでいる地域) エアコン取り付け」 や 「○○(住んでいる地域) エアコン工事 評判」などなど、色々なキーワードの組み合わせであなたにぴったりなエアコン工事業者が見つかるはずです。その会社のホームページにアクセスし、どんな会社でどんな人が工事をしていてどんな工事をしているのか、会社によってはブログを書いていたりするのでどんな性格の人が工事に来てくれるのか?そんなことまで分かってしまいます。じっくりとホームページを読み、ホームページに記載されていることが本当なのか嘘なのか?ご自分の目でしっかりと判断することができます。

中には、いかにもホームページの制作会社に作ってもらい、放ったらかしになっている(更新されていない)会社も多数存在します。経験則から申し上げるとこういう会社は怪しいですね。

引っ越しのタイミングでのエアコン工事だから引越し業者に依頼したい。

という方は8ですが、正直オススメしません。過去に引越し業者の下請けを行っていた経験上書きます。引越し業者にエアコン工事を依頼した場合、実際に工事を行うのは引っ越し会社の人間ではなく、孫請業者です。ちょっとややこしい話になりますが、引っ越しに伴うエアコン工事を引越し業者に依頼した場合の流れをご説明いたします。

お客様 → 引越し業者 → 斡旋業者(下請) → 工事業者(孫受) → 工事職人 という流れになります。ほぼほぼ無関係の人間が工事に来る、というイメージですね。当然「○○引っ越し」という看板(名札)を付けているわけでもなく、ひどい言い方をすればどこぞの馬の骨かもわからない人間が工事に来る。という感じです。斡旋業者に自社職人が数名いる場合もありますが人数が少ないため、地元の工事業者に依頼しているパターンがほとんどです。個人でやっている個人事業主が多いです。(良し悪しではなく)

上記の流れを見て鋭い方ならピンときてるはずですが、末端の工事業者にはお客様が引越し業者に支払ったエアコン工事費用の数パーセントしか支払われません。引越し業者が斡旋料として天引き、斡旋業者は紹介料として天引き、工事業者は手配料として天引き、最終的に工事をする職人の手元には数千円しか支払われません。例えばお客様がエアコン取り付け工事代として『18,000円』を引越し業者に支払ったとします、間で天引きされ、工事をする職人にエアコン取り付け工事代として支払われるのはなんと驚きの『3,000円』なんてことが実際あるのです。その3,000円の中にお客様宅までのガソリン代やエアコンを取り付けるための消耗品(ビニールテープなど)も含まれていますから職人の手元に残るのは1,000円~2,000円・・・なんてことが実際にあるので驚きです。

そんな中で「まともな工事ができる」とはお世辞にも言い難いですね。単純に考えると分かると思いますが「やっつけ仕事」になりますよね?また、この工事業者は基本的にお客様が指定することはできません。

※もちろんまともな工事を行っている工事業者も存在します。

まとめ
急ぎ足で書きましたがお分かりいただけたでしょうか?たかがエアコンされどエアコンなのです。

特に新築一戸建てへのエアコン取り付け工事は非常に多くのリスクが伴います、仕上がりの良さや住宅性能を傷めないか否かなどは工事業者の腕や信念に大きく左右されます。安いから~とか、手軽だから~とか、安易に決めてしまうと後々大きなトラブルを招くことになりますのでぜひ慎重に決めていただければと思います。

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  • この記事を書いた人

yu-ki

当ブログの管理人の清 祐樹(せい ゆうき)です。 エアコン工事・ロープ高所作業の専門業者、株式会社クアトロテクノサービスの代表取締役社長です。

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