あなたの家(部屋)は大丈夫?!
たかがエアコン取り付け工事、されどエアコン取り付け工事です。
エアコンは普通の家電のようにコンセントを挿すだけでは使えません。取付工事が必要な空調機器です。簡単に考えてはいけません。
壁にネジを打ったり、時には壁に大きな穴を開けたり、特殊な工具が必要だったりと、DIYで工事できるレベルではありません。エアコン取り付けには専門の知識と技術が必要です。
また、工事をするプロ(職人)も千差万別で当たり外れがあります。ハズレの職人に当たってしまったら大変、手抜き工事をされてしまいます。
手抜き工事をされてしまうとあなたにとって非常に不利益な事が起こります。
- エアコンが壊れて使い物にならなくなる
- エアコンから水が漏れて室内機の下にあったテレビが壊れてしまった
- 壁の穴から雨水が入ってカビだらけになってしまった
- エアコンを設置した直後に家の中でゴキブリを多く見るようになった
- 新品のエアコンなのに臭い
- 新築一戸建てなのに柱を傷つけられて大規模な補修が必要になった
などなど、たかがエアコンで大変な事になってしまい、残念な思いをしている人って意外と多くいます。
今回のブログは『手抜き工事』にスポットを当て、実際に私が現場で目の当たりにした実例をご紹介します。(シリーズ化予定)
メモ
よく見るけど 『DIY』って何?
英語のDo It Yourselfの略語で、「自分でやる」って意味です。
プロに依頼してお金を支払って何かをしてもらうのではなく、自分でやろう!っていう感じです。昔は『日曜大工』とも言いましたね^^
つまり、(主に)自宅まわりのあらゆる工事・工作で本来はその道のプロに頼まなければならない事を素人である自分でやってみよう!というチャレンジ精神です。上手くいっても思い通りにならなくても自己責任なので覚悟が必要ですね。
最近はインターネットの普及であらゆる情報が簡単に手に入ってしまいます、一昔前ならプロしか知らないような技術や知識がクリックひとつで調べられるのでDIYは増えていますね。それに比例してDIYで大失敗して大変な事になってしまった~、なんて話もよく見聞きします。先人が言うように『餅は餅屋』なので少しでも不安なことがあったらプロに依頼するほうが懸命です。
では実際の『手抜き工事』を見ていきましょう!
新築一戸建て配管穴穿孔失敗!!(穴開け失敗)
まずは画像を御覧ください。
横に広い不自然な穴が開いていますね。もう少し寄ってみます。
典型的な手抜き工事です。穴開けを失敗して隣にもうひとつ穴を開けていますね。(しかもカッターで・・・)
適当な位置で穴を開けたら筋交いに当たってしまい筋交いを回避するようにカッターでくり抜いたのでしょう。
通常、配管穴を穿孔する際は壁の内部を様々なやり方で埋設物の有無を確認してから行います。壁の内部は目視する事ができないので非常に気を使う工程の一つです。壁内部を調べるセンサーもありますし、打診でもある程度は分かります。一般的な住宅であれば数分で的確な穿孔箇所を調べることが可能です。
手抜き工事の業者はそのとても大事な工程を省いてしまったのでしょう。プロ失格です!
こんな変な形の穴になってしまったら貫通スリーブを挿入するのが難しくなります、なんとか貫通スリーブを挿入したとしても隙間だらけになってしまうので貫通スリーブの意味がなくなってしまいます。ゴキブリが室内に侵入しやすくなったり、縁の下から隙間風が室内に入り込んだり、ネズミやムカデなども入ってくる事も懸念されます。悪いことだらけです。
でも、驚かないでくださいね、画像のような設置環境の場合はエアコンの室内機を設置してしまうと穴の部分が室内機の真裏になるので隠れて見えなくなってしまいます。手抜き工事をされていてもそれが判明するのは10年後位のエアコンの入れ替えのタイミングになってしまいます。
施工から10年も経過していたら施工した業者に文句を言っても「そんな昔の事は知りません」で済まされてしまうでしょう。まさに手抜き工事のやり逃げですね。
エアコンの配管穴からゴキブリやネズミが入るってどういうこと?
単純に配管穴の外から入ってくることもありますが、住宅の壁は何層にもなっていてその中の「断熱層」は縁の下までつながっています。縁の下や断熱層はゴキブリ・ムカデ等の害虫、場合によってはネズミが行き来して言います。
縁の下→断熱層(壁内部)→配管穴、という流れで奴らは室内にやってきます。室内に現れずともエアコンの室内機の裏に巣を作ったりします。この話題は近々掘り下げた記事にします。