エアコン取り付け工事は一番最初の工事が大事です!!
新築一戸建てへのエアコン取り付け工事・新築マンションへのエアコン取り付け工事・3階の居室へのエアコン取り付け工事・・・など、初めてそこにエアコンを取り付ける時の施工精度の良し悪しで、5年後10年後のエアコン本体の経年劣化や住宅へのダメージの度合いが大きく変わってきます。何事も最初が肝心、なんて言いますけどエアコン取り付け工事はまさしくその通りです。
※本記事は2018年の夏にアメブロで書いた記事を修正・加筆した内容です。
2018年の夏を終えて・・・
一般的にエアコン工事業界の最大の繁忙期である夏が終わりましたね。(同業の皆さん、お疲れ様でした!)
今年は予想通り酷暑猛暑の連日でエアコンが飛ぶように売れて品切れ続出、、、なんてニュースで放送されていましたね。メーカーでも欠品が相次ぎました。エアコンは家電でありながらコンセントを差し込めば使えるような単純な代物ではなく、立派な設備家電なので設置取り付け工事が必要です。飛ぶように売れたエアコンの工事が追い付かず、量販店でも3週間待ち、4週間待ち、が多かったと聞きました。
量販店の下請け工事を生業としている知り合いと話す機会があって現状を聞きましたが、「毎日8台取り付け」とか、人によっては10台以上も取付工事を行っても追いつかなかったんだとか・・・。色んな意味で凄い。
量販店・激安店・ネット系の下請けエアコン取り付け業者の中には台数自慢をする人間が少なからずいて、「今日は10台付けたぜ!」と、SNSなどを賑わせていました。
私に言わせれば、どれだけ手抜きしたんですか?というところですけど・・・。施工精度と作業時間は比例します。作業時間を短縮しようと思ったら必然的に手抜きになってしまいます。
インターネットの口コミサイトで「作業がすばやくて30分でエアコン取り付け工事が終わって助かりました!」という投稿を目にすることがありますが、それ・・・何かしらの工程を手抜きしてますから。どんなに段取りよく・手際よくエアコン取り付け工事を行っても30分では時間が足りません。『真空引き』と『作業後の清掃』だけでも20分は必要です。(真空引きは15分程度がメーカー推奨時間)
実際、今年の夏、他社で設置したエアコンの手直し依頼や問い合わせを多くいただきました。写真等の資料を送ってもらってびっくり!!ほぼほぼ素人が見様見真似で取り付けたような酷い設置、写真でも分かるくらいのレベルの手抜き工事、あらゆる工程を省いてとりあえず設置されたエアコン・・・などなど目を覆いたくなるような内容ばかりでした。
実際にあったおはなし
弊社クアトロテクノサービスと同業他社とで相見積もりをされていたお客様で、結果的に金額の安い他社での工事を選択されたお客様からの泣きのメール,非常に多くいただきました。
以下のような内容です。(何件もある内容をざっくりまとめてあります)
■設置環境
- 新築一戸建て
- 3階建て住宅
- 室内機3階室外機地面設置
- その他の部屋にも設置
- 隣地との境界50センチ
- 高気密住宅・狭小地住宅
- 綺麗で確実な施工を望んでいる。
■経緯
- 工務店紹介の電気工事業者・弊社クアトロテクノサービス・量販店・町の電気屋・その他ネットで見つけたエアコン工事業者などでそれぞれ相見積もり。
- 結果的に安い工事費用が決め手となり、弊社以外の工事業者に依頼。
- 予想に反する仕上がりの悪さや想像を絶する酷い工事内容で不安になり弊社に手直し工事依頼。
そういう案件が本当に多かったです。非常に意地悪で酷い表現ですが、残念でしたね・・・でももう知りません。というのが正直なところです。
私はホームページや当ブログ、youtubeチャンネル、SNS、を通じてエアコン設置工事における様々なリスクを散々発信しています。同業者から嫌われようが、嫌がらせを受けようが、企業イメージを落としかねない品性に欠ける物言いになろうが、エアコン工事って本当に大切なことなんですよ!って事を多くの方に知ってもらいたくて暇を見つけては発信しています。また、打ち合わせのメールのやり取りでもその重要性やリスクを煩いほどお伝えしています。
その上で、ですよ。
「困ったことになったので助けてください」
知りません。
って、思ってしまう気持ち、分かっていただけますでしょうか?
また、弊社クアトロテクノサービスはあえて事務員を雇わず、全ての打ち合わせを現場に立つ職人が責任もって担当しています。現場を知らない・現場に立たない・最新の現場事情を知らない人間(事務職)が打ち合わせを行ったところで所詮机上の空論になってしまい、意味がないからです。(参考ページ→『無料現地調査ってどうなの?』を読む)
夏の忙しい時期でも、日中の現場作業を終えてクタクタになった職人が会社に戻り、今度はパソコンと向かい合いながらお客様からのお問い合わせのメール・打ち合わせのメール・概算見積書の作成・施行のプランニングを夜中まで行っています。お客様の要望や希望に正面から向かい合い、全力でメールを打っているわけですよ、上記のような注意喚起もメールにしっかりと記載するわけですよ。
その上で、ですよ。
「困ったことになったので助けてください」
知りません。
って、なる気持ち、分かっていただけますでしょうか?
流石に子供じゃないので口には出しませんが心の底ではそう思っています。そう思いながらも可能な限り手直し工事をして差し上げたい、私達で力になれることがあればなんとかして差し上げたい、という気持ちで他社で施工された写真等を送っていただくわけです。
しかし、いざ資料を拝見すると
「・・・・・・、えっと・・・いや、え~~~~っと、、、、その、、、あ、はい。手遅れですね。」
となっていることがほとんどです。本当に。
具体的にどう手遅れなのかといいますと・・・
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変な位置に水平で配管穴が開けられてしまっている。(弊社では配管穴は外に向かって勾配をつけます)
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足場を設置した状態でダクトを設置されているので足場を回避するレイアウトで施工されている。ダクトを外して別のレイアウトに手直ししようと思っても元々のビス穴がボコボコ残ってしまいます。
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筋交いや躯体を傷つけられてしまっている。
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ありえない施行をされてしまっている。
などなど、取り返しのつかない施行をされてしまっているので手遅れなことがほとんどです。
特に足場を設置してエアコン工事を行った案件だとかなりの確率でお手上げ状態です。足場自体が邪魔になって足場を回避するようなダクトレイアウトで取り付けされていることがほとんどで100%綺麗に手直しすることは不可能です。外壁そのものをやり直せば可能ですけど・・・。
安さを求めるのであればそういうリスクがあるということをしっかりと理解した上で安い会社へ依頼をしてください。
弊社クアトロテクノサービスは決して安くはないですが、万難を排した施行で完璧な施工精度でお客様に感動をお届けします。
マンションのケース
それから、毎年のことですがこれからの時期はマンション系の手直し工事のお問い合わせも多くいただきます。
グニャグニャのテープ巻きから綺麗な化粧カバーに付け直してほしい、という案件ですね。
- 量販店に頼んだら化粧カバーはできないと断られたからテープ巻きで施工してもらった。
- 難癖付けられて結局テープ巻きになった。
- 安く済ませたかったから安いところに頼んだ。
ほとんどの方がこう言います、
「こんなはずじゃなかった」
「こんなひどくなるなんて聞いてない」
結論から申し上げますと正論ですが間違ってもいます。インターネットがこれだけ普及している現代、エアコンに興味を持って少し調べれば色々と情報を得ることができます。購入する前に下調べをしていればそんなことにはならないと思います。
マンション系の手直しは一戸建てと比べて比較的手直し工事が可能です。しかし、一度エアコンを取り外してフラットな状態にしてゼロから付け直すのでそれなりに費用がかかってしまいます。
手直しの場合・・・元々のエアコン設置費用+取り外し費用・付け直し費用(設置費用)
最初から弊社で施行の場合・・・設置費用
上記の2パターンを比べると費用が無駄にかかってしまうのがお分かりいただけるかと思います。
以上、わ~~~~っと厳しいことを書いてしまいましたがご参考にしていただけると幸いです。