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エアコン工事あれこれ話

気をつけて!エアコンの室外機の設置場所について『一戸建ての場合』2019/11/23追記あり

更新日:

エアコンの室外機はどこに設置するのがいい?『一戸建ての場合』

一戸建ての場合、エアコンの室外機は室内機から一番近い場所に設置する。というのが慣例(悪しき習慣)です。

でも、ちょっと待った!!!本当にそこに設置して大丈夫ですか?

ベランダやバルコニーに設置した場合の振動や騒音は大丈夫?
地面に設置してお隣さんへの影響は無い?
屋上に設置して台風の時に飛ばされない?
物干しスペースが無くならない?

たかがエアコンの室外機ですが後々の生活に様々な影響を及ぼすほど重要な事です。

一戸建ての場合、しつがいきの設置場所で誤った選択をするとマイホームにおばけが出るかもしれません。
少し誇張した表現ではありますが、世界で一番安全であるべき場所であるマイホームが非常に危険な心霊スポットになる可能性があるので要注意です!!
ズバリ最初に書いておきます、ベストな場所は地面です。(通称大地置き)

 

室外機から出る低周波音は気分が悪くなる?おばけが出る?

夜、布団の中に入り目を閉じ、さぁ寝るぞ!と思っても得も言われぬ不安に襲われたり、なんとなく不気味で気持ち悪く、なかなか寝付けないことってありませんか?
「まさかポルターガイスト的なあれか!?」なんて突拍子もない事を考えてしまい、眠れないループに陥ること、経験されたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

その眠れないモノの正体、ひょっとしたら『エアコンの室外機』かも知れません。(正確にはエアコンの室外機から発せられる何か)

エアコンの室外機の音で眠れなくなる?はぁ?そんなバカな!

と思われた方がほとんどだと思います。でもこれ本当の事なんです。
眠れなくどころか体調不良を引き起こすこともあるんです。
(弊社に寄せられるお悩みの○○%がこの室外機が原因のストレスです)

エアコンの室外機は特に暖房時、音が大きくなり振動も大きくなります。
ディーゼル車(トラック等)がアイドリング中に近くにいると感じるあの不快な感じ、低周波的なブーン・ボーンという感じのあの気持ち悪さ、微妙な空気の揺れからくるふらつくような気持ち悪さ、と言えばイメージしやすでしょうか?(以下、まとめて『低周波ストレス』と表記します。)

これは余談ですが、俗に云われる『心霊スポット』って、近くに低周波を発する電気製品(大型冷蔵庫・大型換気扇・変圧装置などなど)があることが多いのだそうです。
既述の「ブーン」って表現できる周波数帯域のものはもちろんそうですが、それと共に人間の耳には聞き取れずに脳に直接作用してしまう周波数帯域のものが多く発生しているのだそうです。

この周波数帯域の低周波を人間が浴び続けると(聞き続けると)、めまいや頭痛を始め、妙な圧迫感や不気味な感じがするなど、様々な健康被害が出ます。
また、この低周波は仮に耳栓をしていても脳や身体が感じ取ってしまうので発生源を見つけて、低周波の発生を止めないと収まらないのです。

kellepics / Pixabay

 

この低周波ストレスがベランダやバルコニーに設置した室外機から発せられ、建物の構造躯体である柱や梁などを伝い建物内に侵入し、更に壁と天井と床へと広がり住宅全体に響きます。

もっと言うと、室外機から発せられた時点ではそれほどではない低周波ストレスは、空洞になっているベランダやバルコニーの床内部で共振し、増幅された状態で建物内へ侵入していきます

そう、マンション等のコンクリート造の建物に住んでいる方はピンと来ないかもしれませんが、一戸建て住宅のベランダ・バルコニーの床内部は空洞なのです。そしてベランダ・バルコニーは建物の柱や梁と繋がっている構造になっているので振動が伝わりやすいんですね。

一戸建てにお住まいの方はベランダ・バルコニーの床を拳でドンドン殴ってみてください、振動が内部で響いているのが体感できると思います。また、その振動が室内に伝わっていく状況も体感できると思います。その振動が室外機から永遠に出続けている・・・となるとかなりのストレスになることが想像できるのではないでしょうか?

実際、3階北側のベランダに設置した室外機の低周波ストレスが、室外機から一番遠い1階南側の居室まで達し、睡眠不足になってしまった。という報告もあります。

どうしてこうなってしまったのでしょうか??

お客様に聞いてみたところ・・・

『図面にエアコン室外機想定位置が記してあったから。。。』
『取り付けに来たエアコン業者は何も説明してくれなかった。。。』

とのことでした。よくある後々後悔するパターンの典型例です。
様々な悪い要素(不親切)が積み重なってお客様にとって不利益なことが起こってしまう、という私がとてもキライな「愛がないやっつけ仕事の結末」です。

エアコンの事に関しては素人な建築士

弊社では概算見積及び施工のプランニングの際に建築図面を必ず確認するようにしているので、毎日多くの図面を目にしています。その7割位がエアコンの室内機と室外機の設置場所は予め図面に表記されています。(テキトーな場所に)

当たり前のことですが、お客様はその図面を見て「設置場所はここが良いんだな」と勘違いしてしまいます。これが大きな間違いなのです。建築士は適当に設置場所を表記しているだけなのに・・・。

建築士:「室内機はここ、うん、じゃあ室外機は一番近いここのベランダでいいか。」
そんな感じで図面に表記してあるだけなんですけどね(;_:)

建築士の方は図面を引くこと、構造計算などに関してはプロですが、エアコンの事になると素人同然です。当然のことながら室外機からの低周波がストレスになるなんてこと知らないのです
ただただ室内機と近い所に何となく表記しているだけなのです。ホントやめてほしい。

エアコンなんて部屋の何処かについていれば良いだろう、という感じの図面をたくさん見てきました。物理的に設置できない様な場所に表記されていたりすることもあります。

図面を鵜呑みにしないでください。図面がすべて正しいとは限りません。
注:(空調機器に非常に明るく、最適なプランをする建築士の方ももちろんいます。)

3dman_eu / Pixabay

何のアドバイスもしてくれないエアコン工事業者にご注意!

図面を鵜呑みにしてしまうのはお客様だけではありません、エアコンの設置工事にやってきた工事業者も当たり外れがあります。

住宅構造を全く知らない素人みたいな工事業者だってたくさんいるのがこの業界なのです。

量販店の工事業者や激安工事業者、ネットで全国規模で集客してる大手工事業者だって例外ではありません。どの業者に依頼しても結局は工事を担当する職人の知識と経験、それと仕事に対するこだわりと、お客様に対する愛が明暗を分けます。

まず、「図面を見せてくれ」と言わない工事業者はお帰りいただいた方が正解です。新築の住宅に穴を開けるのに図面も見ないような業者は危険すぎます。

それから、ベテランと周りから言われているくらいの工事歴の長い職人にありがちな、「慣れてるから図面なんて必要ない」 「この道30年だから大丈夫」 というケースも本当に危険です。
お手洗いに行って手を洗わないで調理するような料理人と同レベルだと考えてください。

図面を見て室内機と室外機の設置箇所に関して何かしらのアドバイスや確認をしてくれる業者にお願いするのが正解です。

ただし、図面通りの箇所を『確認』するだけで何も考えもせず設置するだけの業者は危険です。
工事する側の人間からしたら室内機と室外機が近い方が工事は楽です。※図面の室外機想定位置の多くは室内機と室外機が近い位置になっています。
お客様の事を何も考えないようなただの「確認」だけなら図面を見ない業者と似たようなものだからです。

図面とじっくり向き合い、外観の事も考え、周囲(近隣)の環境の事まで、色々な角度から見つつ、お客様の意見も取り入れた最良なアドバイスをくれる業者にお願いするのが後悔しないコツです。

エアコン工事の専門業者が考えるベストな設置場所は?

冒頭でも書きましたが地面置き(大地置き)がベストです。

1階に室内機、2階に室内機、3階に室内機の場合も全部です!!
室外機の低周波ストレスを地面が吸収してくれるからです。
バルコニー・ベランダに設置した場合と比べるとその差は明らかです。

2階3階となると配管やダクトの延長や高所作業費など、別途追加費用が発生してしまいますが長い目で見ると費用対効果は抜群だと思います。
ベランダ・バルコニーに設置して安く上げても低周波ストレスで不眠や健康被害が出てしまったら元も子もないですからね。せっかくのマイホームが住み辛くなってしまいます。

地面にスペースがないんだけど? ※2019/11/23追記

室外機にはメーカー・機種ごとに室外機の前後左右に必要な空間の推奨値があります。カタログや据え付け説明書等に記載があります。

ところが、実際問題としてメーカーの推奨値通りの設置スペースが確保できないことが非常多いです。特に関東圏では顕著です。また、地面に限らずベランダ・バルコニーも同様にメーカー推奨のスペースの確保ができないことが非常に多いです。※室外機の前に隣家の壁や境界ブロック塀があり、室外機の排熱の妨げになります。

三菱電機サイトより

三菱電機サイトより

ダイキンHPより

上記の資料も見ていただくと分かると思いますが、室外機の設置スペースはざっくり50センチ以上は必要になります。(自宅の壁から境界ブロック塀までのスペース)
※室外機の正面に障害物が無い場合は室外機自体が隣地へ越境さえしなければ35センチ程度でも設置可能です。室外機の奥行きは概ね30センチ前後です。

ですが実際には自宅の壁から隣地との境界ブロック(障害物)まで40センチ・・・という環境が非常に多いのが現状です。(関東圏の話です)
そう、メーカーの推奨値通りの設置ができる設置環境って案外少ないんですよね・・・。

そのような設置環境で他に設置可能な場所がなく、そこにしか設置できないためリスクを説明の上で何台も設置してきましたがエアコンが効かない、という事例は一度もありません。また、同業サイト等で見かける「ショートサイクル」による弊害も聞いたことがありません。

メーカーの推奨値はあくまで推奨値、という認識程度に留めておいた方が良いのかもしれません。それだけに縛られてしまうと極端な話、エアコンの設置自体ができなくなります。

4.0kwまでのエアコンであれば自宅の壁から境界ブロック塀まで概ね40センチ確保できれば設置可能です。(ただし室外機の左右が開けている場合)それ以上の容量のエアコンの室外機は大型になるものが多く設置場所がかなり限定されてしまいます。

 

まとめ

エアコンの室外機をベランダ等に設置した場合のデメリット。

・ベランダが狭くなる。
・低周波ストレスが顕著に出る。
・眠れなくなる。
・心霊現象が起こってしまうかもしれない。
・ひどい場合はふらつくなどの健康被害。
・エアコンを使いたくなくなる。
・生活時間帯の違う家族がいる場合、気を遣ってしまう。

などなど、たかがエアコンのことで思わぬトラブルに発展しそうな匂いがプンプンしませんか?

逆にメリットと言えば、室内機との距離が近いため工事費が安価になることくらいでしょうか。

ここまで読んでいただいて何となく理解いただけたかと思いますが。
エアコンの室外機はベランダに置かない方が無難です。
図面の『想定位置』は読んで字の如く、想定位置です!

株式会社クアトロテクノサービス 清 祐樹

Alexas_Fotos / Pixabay

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  • この記事を書いた人

yu-ki

当ブログの管理人の清 祐樹(せい ゆうき)です。 エアコン工事・ロープ高所作業の専門業者、株式会社クアトロテクノサービスの代表取締役社長です。

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